看板はお店の存在を知らせるもの。
看板はお店の「顔」とも言われています。
この看板の見せ方を工夫することでお店の集客を改善することができます。
専門雑誌のアンケート結果などでも、新規入店の動機は、1位「口コミ」、2位「通りすがり」となっていることが多いです。
通りすがりで、パッとお店を見た時に、そのお店を認識する目印が看板です。
この看板の活用がもったいないなーと思うお店が少なくありません。
世の中には、看板のないお店、看板をあえて出さないお店もありますが、そのようなお店は決して数が多い訳ではなく、一般的には店頭の集客を強化したいと思っているお店が大半だと思います。
だとすれは、もっと看板を効果的に活用すべし、です。
知っていましたか?
看板は、世界最古の広告手法なのです。現存する世界最古の看板は、トルコのエフェソスにある娼婦の館の案内看板だと言われています。
今も昔も世の中にお店が存在する限り、どんなにインターネットが発達してもお店の目印として、シンボルとして、看板はなくなりません。
看板には様々な種類があります。
欄間看板、袖看板、ポール看板など、ざっと数えても10種類以上あります。
看板の種類によって看板の役割は異なります。興味のある方は看板ラインナップや看板事例集をみてみてくださいね。
この数ある看板の種類の中で、店頭の集客に効果的なのが立て看板です。
飲食店など、通りすがりの人々に興味を持ってもらいやすい業種業態との相性は抜群に良いです。
そして、立て看板は、お店のメッセージを伝えるのに向いている看板です。
もし、あなたのお店が通りすがりの人にお店に興味を持ってもらおうとした場合、この立て看板がなければ、そもそもお店のメッセージに気づいてもらえる確率はゼロです。
通りすがりの人にメッセージを発信する機会損失をしていたとしたら、それはもったいないことだと思いませんか?
この立て看板にも様々なタイプがあります。
自分で手書きで書くことができるものから、プロに依頼して作ってもらうものがあり、依頼して作ってもらうものの中でも電飾タイプ、A型タイプ、T型タイプ、イーゼルタイプ、完全なオーダーメイドのものまであります。
価格帯は立て看板のタイプによって、1万円以下、10万円以上と様々ですが、通販サイトで調べて立て看板を注文すれば、1万円以下の商品もたくさん出てきます。
あまりお金をかけることなく、試してみることができるのもこの広告手法のポイントです。
それでは、早速、この立て看板の効果的な活用法をお伝えしていきましょう。
この立て看板ですが、まずは、当然のことと言えば当然のことだと理解してもらえると思うのですが、立て看板にお店の名前が書いてあるだけでは看板効果は期待できません!
お店の場所を確認できる表札としての目印効果はあります。
集客の改善を期待するのであれば、あなたが伝えたいと思っているメッセージをきちんと立て看板に書くことが重要です。
ただし、ここでも重要なポイントがあります。伝えたいメッセージが通りすがりの人々に興味を持って見てもらえる情報になっていないとやはり看板効果は期待できません!
街中では視覚情報が氾濫しています。そして、多くの人がスマホを持ちスマホを見ている現代社会において、街の情報を隅々まで見渡すような人は少なくなっているのはないかと考えます。だから、ただ立て看板を作っただけでは見てもらえないと思ってください。
このような視覚情報が氾濫する街中で目立つためにはどうしたらいいのか。
他のお店より、大きな立て看板を出して目立てばいいということではありません。
まずは、今の時代にあまり効果の期待できない立て看板がどんなものなのかを見ていきましょう。
それはイメージ広告的な情報発信をしている立て看板です。
イメージ広告的な情報発信とはどのようなものかを説明します。
街中にはたくさんの立て看板がありますが、それらの立て看板の多くは、お店の基本的な情報+お店の情報を想像できるイメージ写真の組み合わせのパターンが多いです。お店の基本的な情報とは、飲食店 であれば、お店の名前、メニュー品目、金額などです。この組み合わせのパターンでできた看板をイメージ広告的な看板と呼んでいます。誰もが名前を知っているチェーン店であれば、これだけで十分かも 知れません。
しかし、あなたのお店が個人店であれば、もしくは小さく多店舗展開しているのであれば、もっと、あなたのお店がどんなお店なのかをメッセージにして書くべきです。
ふわっとしたなんとなく的なイメージでは、伝えたいことが伝わらないのです。
但し、特徴や強みをそのまま書けば良い訳ではありません。
そこで見せ方の工夫が必要になってくるのです。
具体的な事例で説明をしていきましょう。中野駅の北口駅前にあるリラクゼーションサロン「もみの匠」様の案件です。
オーナーからの相談内容は、駅前で立地は良いのだけど、看板を出せるスペースが限られていて、且つ雑居ビルの空中店舗で、お店の存在がわかりづらい。
なんとかお店の存在を知らしめたいという相談内容でした。
話を聞いてみると、当初オーナーが求めていたのは、店内写真+価格訴求+屋号等の情報を掲載した綺麗なデザインのイメージ広告的な看板でした。
ただロケーション的に、この場所でオーナーの希望するイメージ広告的な看板を作ってもほとんど人の目に留まらないと判断したので、通りすがりの人の足を止めるような看板を作りましょうと提案をしました。
その話に乗ってくれることになり、こんな質問をしたのです。
・お客様にほんとに伝えたいと思っていることが、店内の写真、価格の訴求なのですか?
・もっとオーナーの内面で思っているお店の想いを晒してくれませんか?
そうすると、想いが溢れるように次から次へと出てきました。
そのすべてをここに書くことはできませんが、その想いを受けとめた看板がこの看板です。
キャッチコピーは、「ここまでやっている所、もみの匠以外にないのになぁ!」
オーナーが晒してくれた内面の情報を自虐っぽく、エンタメ色を強めてデザインしたのです。
今の時代は、エンタメ要素の強い面白いもの、遊び心のあるものに人は興味関心を示します。
友人などに面白いものなどをシェアしたいからです。面白いものは写真を撮ってSNSにアップされるなど、口コミの可能性も広がっていきます。そして、看板のメッセージもこのように見せ方に工夫を凝らすことで、目立ち、見てもらえる確率が高まるのです。
こちらは『串カツあらた神田店』様の立て看板です。
オーナー店長の等身大の立て看板を作りました。
そこにさらにオーナー店長の等身大の立て看板を設置したのです。
人は人に反応するという法則があります。ですので、人の輪郭をした等身大の立て看板があると思わず、人は見てしまうのです。
さらに、個人店こそ個を打ち出していくことが独自化につながるというメリットもあります。
ただ立っているのではなく、ポーズにこだわり、人目をひく工夫を凝らしました。
写真の活用方法も四角で作るのではなく、人の輪郭に合わせてカットしているところがポイントです。
このように形状を工夫することで、視覚の刺激強度が変わり見てもらえる確率が高まります。
そして、店頭にはほかにも上述したように看板がたくさんあるので、他の看板との連動性を考えて、この等身大の立て看板の文字情報はシンプルにしました。
この看板を設置した効果を聞いたところ、このようなコメントをいただきました。
「店頭で等身大の立て看板がある事により、店頭でこの看板と写真を撮られるお客様や、看板をみて安心して来客してくださるお客様、店の中では看板の人?!と声をかけられる等、お客様との距離がより近くなれました。
また、海外のご新規様が増えました。店を迷っている方の入店率が上がりました」
顔を出すことが気がひける方だって、他にも沢山見せ方があります。
例えば『ブックイベントポトラ』様に合わせて製作した立て看板は、高さが20cmほどの小さなものになっております。
これをいくつも並べることでついつい目で追いかけてしまい、自然といく先まで誘導してくれる効果があります。
本のイベントということであえて本のサイズに近づけたサイズの立て看板を作るなど、コンセプトに合わせて製作することがより効果的に立て看板を使用することができる鍵になります。
こちらの『美容室BEAUTISM』様のスタンド看板は、金属でできている人型のおしゃれな立て看板です。
この立て看板の最大の特徴はマグネットシートで店名やシステムをすぐ張り替えられ、期間限定の情報なども適宜貼り付けることが出来るところにあります。
パターンを作っておくことでより面白い表示が可能で、高級感を出しつつ自分ですぐに意匠の変更ができる利便性を兼ね揃えた立て看板です。
上述した通り人は人に反応するため、イラストでも視線誘導がしやすくなります。
こちらの『きぬた歯科』様のスタンド看板はオリジナルキャラクターの造形をスタンド看板の上に設置したユニークな看板です。
指をさした先に入口があるので、迷わず入ることができます。
もしオリジナルキャラクターがいるという方は、積極的にキャラクターにインパクトのある行動をさせると看板と店舗様の結びつきが生まれ、店舗様自体の認知度に繋がります。
『夜間保育園るーな』様は置き看板とは少し違い野立ての看板ですが、保育園ということで同じくらいの子供が描いてあるイラストを使用した看板です。
目線も低く子供たちにも伝わりやすいものになっています。夜間保育なのでパジャマの子供が描いてあるのも見せ方の工夫の一つです。
こちらはチョークアートと椅子型の黒板看板を用いたおしゃれな見せ方です。
木製の椅子とチョークアートの柔らかさは『出来る感』『穴場感』を出すことができます。
描いた後にスプレーなどで絵が消えないようにすることもできますし、自分で何度でも書き換えることも出来るので、シーズンやイベントで使い分けるとより効果的です。
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●既製品スタンド看板
サイズ:H1200mm×W450mm -
●既製品スタンド看板
サイズ:H1200mm×W645mm -
●椅子型黒板看板
サイズ:H900mm×W350mm -
●木製スタンド看板T型
サイズ:H1200mm×W600mm
サイズ:H1200mm×W645mm
衣装変更はサイズ・デザインに寄って金額が異なります。
*上記はあくまで本体費なのでデザイン費、インクジェット出力費などは別途かかります。
置き看板には様々な種類があります。
どうやって見せ方を工夫するの?もっとシンプルに見せられるの?という方のために看板デザイン・アイデアラボでよく注文を受けるタイプの置き看板をいくつか並べてみました。
既製品であれば比較的安価に製作が可能です、スタンダードなものでも見せ方を工夫することでより人々に興味を持っていただくことが出来るんです。
立て看板を設置するとこのように集客効果の改善が生まれます。
お店のメッセージをのせることで大きな看板や光っている看板よりもはるかにお客様に興味を持っていただけるかもしれません!
お客様を呼び込む立て看板のポイントは、3つです。
●心の中で思っていることを恥ずかしがらずに伝えよう!
●エンタメ要素、遊び心を看板に盛り込もう!
●顔を出すなど、個をドンドン打ち出していこう!
どんな看板を出そうと悩んでいる方、いまいち今の看板だと集客できている気がしない方、これを見てエンタメ要素や遊び心に興味を持った方、お店のメッセージを道ゆく人にバシンとぶつけてみませんか?
お店にとってどんな看板が一番メッセージを伝えることができるか、一緒に考えてみましょう!