看板屋、看板製作会社にはいくつかのタイプと傾向があります。
などに分類できます。
構造設計、デザイン、インクジェット、鉄骨、板金加工、レーザー加工などの設備を整えて、LEDの配線や電気工事、看板施工まで自社ですべて内製化しているところもありますが、この業界は小さな会社が多いので、すべて自社でできるところは少ないです。
すべて自社でできるところは、工場を遊ばせておく訳にはいかないので、設備をフル稼働させるために大口の取引先との仕事がほとんどで、小さい新規の仕事は対応していなかったり敬遠するケースが多いようです。
例えば、インクジェット出力シートの製作だけでまとまった量を発注したい、既製品のスタンド看板を数十台まとめて購入したいといった場合は、インクジェット出力会社やネット通販会社が適しています。
代理店やデザイン会社が元請けとなって全国展開するチェーン店の看板を手がけるなら、ものづくりのみの会社、チェーン店の仕事が中心の会社、下請けが中心の会社に依頼するのが良いでしょう。
飲食店や物販店、企業、クリニックなどの看板の仕事のボリュームゾーンは、総額20~60万円くらいでデザイン、製作、施工までを含むものだと思います。
このボリュームゾーンの仕事の依頼先としては、デザイン・製作・施工にひととおり自社で対応できる会社が適しているように思います。
ひととおり自社で対応する看板製作会社の仕事は「企画デザイン」「営業」「製作」「現場」「経理総務」という役割が必要になります。 すると会社として7~10人くらいの規模であれば、複数の案件を同時にこなしていくことができます。
看板業界には、屋外広告士という資格制度があります。
屋外広告士は、屋外広告物の設置許可を役所に申請する際に必要な資格です。
看板施工を依頼する際は、屋外広告物申請を出すことができる会社かどうかを確認してください。
さらに看板の設置工事は、屋外広告業許可を取っているエリアでしかできません。ここも大事な確認ポイントです。
そして望ましいのは、建設業の許可まで持っているかどうか。 建設業の許可を持っている会社であれば工作物の構造への理解も深いと思うので安心です。
印刷業など異業種の会社が元請けとなって、下請けさんを使って看板の仕事を手がけることがありますが、これには注意が必要です。
印刷業など異業種の会社が元請けとなって、下請けさんを使って看板の仕事を手がけることがありますが、これには注意が必要です。
理由は、
といった懸念があるからです。
これらを正しく理解している会社であることを確かめたうえで発注しないと、
といった結果を招いてしまうかもしれません。
大型の看板を設置する大手企業などが継続した取引を望むなら設備と人員を備えた大規模な会社がオススメですし、先述した20~60万円くらいでデザインから施工までの案件なら従業員7~10人くらいで有資格者がいて屋外広告業許可を持っている会社を探してみるのがいいと思います。