第2回 書体(フォント)について
今回は、看板デザインの要素の一つ
「書体(フォント)」に関して、考えてみます。
前回の色と同様、書体にも多くの種類があります。
細いもの、太いもの、角ばっているもの、丸っぽいもの、手書き風なものなど
言葉では説明できない形のもが無数にあります。
その中で、まずは看板に求められる
「視認性」「分かりやすさ」に
重点をおいて書体を比べてみたいと思います。
下の二つの書体を見比べてください。
この二つの書体を、屋外の離れた場所から見た場合
文字が小さくなり、細い部分や細かな部分がぼんやりと見えるようになります。
その際、どちらの書体が判読可能でしょうか?
ゴシック体の方が、判読しやすいため「視認性」が高く分かりやすいですね。
そのため、道路標識などの表示には「ゴシック体」が使われています。
しかし、看板の書体は読みやすさだけで決めるわけではありません。
業種や業態により「似合う書体」「雰囲気が合う書体」があります。
次は業種ごとに書体を並べてみました。
左右のどちらが業種の雰囲気にあっている書体でしょうか?
看板を見た人が「読みやすい」「分かりやすい」ということは重要です。
しかしその部分だけを考えて書体を選んでしまうと
面白みや個性のない看板になってしまいます。
読みやすさと個性の両方を考慮して
業態にあった書体を選ぶことが重要になります。
次回は看板の「レイアウト」に関して
分かりやすい看板レイアウトとはどのようなものか
考えてみたいと思います。