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分かりやすい看板デザイン 第1回 色について

第1回 色について

今日から何回かに分けて、看板デザインをする上で
分かりやすい表現とはどのようなものか
図を交えながら説明していきたいと思います。

まず、看板デザインは色・書体・サイズ・レイアウトなど
様々な要素が組み合わさって構成されています。
どれか一つの要素をあまり考えずに作ってしまうと
分かりにくく、見る人に伝わらない看板になってしまいます。

今回はその中の一つ「色」に関して考えてみます。

色は様々な種類があり、パソコン上で無限に色を作ることができます。
そして色と色との組み合わせも無限にあります。

特に意識しなくても、自然に目に飛び込んでくる色があり
「誘目性」という言葉で表します。
赤・オレンジ・黄色などの「暖色系」は誘目性の高い色です。

誘目性の高い「赤」を使った下の看板デザインをご覧ください。
どちらが見やすく、分かりやすいでしょうか。

右側は、赤い背景とオレンジ文字の組み合わせですが
コントラストが弱いため、文字が読みにくい配色になっています。
左側は、赤い背景に白文字の鬼海合わせで
コントラストが高く、見やすく分かりやすい配色です。

このように「何が書いてあるかが分かりやすいこと」を
「視認性が高い」と言います。

分かりやすい看板は「誘目性」と「視認性」の両方を
考えてカラーリングしてあります。

しかし、カラーリングに絶対はありません。
誘目性の高い「赤」を使えば目立ちますが、
業種によっては、緑や青、茶色などが合うこともあります。

また、看板を設置する壁の色や、周りの環境により
看板自体の色を考慮することも必要になります。

赤っぽいレンガの壁に、赤い背景の看板を設置したものと
白い背景の看板を設置したものでは
どちらの看板が、目立ち、分かりやすいでしょうか?

様々な要素を組み合わせて作る看板デザイン。

次回は看板の「書体」に関して
考えてみたいと思います。