千葉県松戸市にある『千葉西総合病院』様の錯視サインを製作いたしました。
今回は病院の本館からアネックス館への案内・またコロナ禍での感染対策として体温測定/手指消毒の呼びかけを設置目的として ご依頼いただきました。
錯視サインとは目の錯覚を用いた立体的にみえるサインであり、国籍や年齢を問わず視覚的に捉えられるものとして駅や商業施設等で最近注目を集めているサインの一つです。
弊社では主にカメラ撮影をする想定でつくる「トリック3Dアート」という商品をご提案しておりますが、今回は肉眼で見ることができるという条件で錯視サインを製作いたしました。
イメージデザイン製作
まずはお客様からいただいたイメージラフをもとにデザインを作り上げていきます。
イメージ資料でご確認いただいた後、実際にどう見えるか3Dソフト上で見え方を確認していきます。
3Dソフトでシミュレーションをしたデータはあくまで「撮影した際に成立するデザイン」になるため、実際に肉眼で見るために別途データを微調整しながら検証を重ねていきます。
社内でのデータ検証が終わり次第現地で実際にお客様に確認をしていただきます。 撮影をする場合とは違い、肉眼には個人差が出やすいので、いくつかサンプルをご用意してご提案させていただきました。
施工開始
仕様がきまり、実際の施工を行わせていただきました。
病院の廊下ということで、人通りも比較的多く大きな台車やベッドが往来することから、駅の改札などでも使用される床用のシートを使用させていただきました。
頻繁な往来はシートの端から剥がれが出る可能性があるため、プライマーという速乾性の接着剤を用い、床からシートが剥がれない様に施工いたしました。
カメラ撮影では見え方が変わってしまいますが、実物で見ると箱が床から立って見えるデザインになっております。
錯視サインとともに、誘導用の矢印のサインも製作させていただきました。
肉眼でもみやすい錯視サインのご提案をするのは初めての試みでしたが、 施工中も往来される方に興味を持っていただき、注目していただけるような錯視サインが製作できてよかったと感じました。
トリック3Dアートは撮影スポットとしてだけでなく、誘導や館内表示のサインとしてもご使用いただけます。