2015年2月15日日曜日、北海道札幌市で飲食店舗の袖看板の一部が落下し、通行人1名が重傷を負う事故が発生しました。
これを受け、同様の事故発生を未然に防ぐため、国土交通省が行っている全国一斉調査と連携し、全国の自治体で看板・屋外広告物の安全点検の依頼が進んでいます。
この事故の影響を受け、NHKのクローズアップ現代では、「看板が頭上から落ちてくる〜歩行者を襲う危険〜の特集」が放映されました。
一般的に看板は見栄えを良くするために、壁面に固定するアンカー等をブラケットなどで隠しているので、固定部分の鉄骨の腐食の状態等、きちんと点検しないとわからないことが多いのです。
上述の札幌の袖看板の落下事故は、原因として、看板を外壁に緊結する部分が腐食したことにより強度が低下し、事故当時吹いていた強風の影響により落下した可能性が高いと考えられています。
2014年6月16日に私(高橋芳文)が勉強会に参加した一般社団法人神奈川県広告美術協会の「屋外広告物の安全性について〜事故事例の検証と安全対策」\では、屋外広告物の安全を脅かす様々な要因として、
強風、地震、酸性雨、たつまき、塩害、熱伸び、錆び、電触、施工不良、温暖化、紫外線、強度不足、振動、漏電、火災、環境変化、雷、経年劣化、その他が挙げられています。
看板デザイン・アイデアラボでは、行政の定める「屋外広告物安全点検報告書」「屋外広告物点検状況確認表」等のフォーマットに添って、屋外広告士が看板の点検に対応致します。
設置してから10年以上経っている、
錆び等がでてきている、
と感じたら、
見過ごさずに看板、屋外広告物の安全点検を実施してください。
点検のポイントは、基礎、支持部、取付部、板面・文字、照明装置、その他、と多岐に渡ります。
自分のところは大丈夫だろうと安易に考え、事故が起きてからでは遅いです。
さらに、
屋外広告物の届出、許可の申請をしていない看板など、危険な看板は、すみやかに撤去することをおすすめしております。
●看板・屋外広告物を付けた後、そのままほったらかしになっている。
●看板が錆びてきている。
など
看板、屋外広告物の安全性のことで気になることがあったら、
このタイミングで、点検をしてみませんか?